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ボディコネクトセラピー

  • 執筆者の写真: 如月心理相談室
    如月心理相談室
  • 2月9日
  • 読了時間: 3分

ボディコネクトセラピー(如月心理相談室)

ボディコネクトセラピーとは

ボディコネクトセラピー(Body Connect Therapy:BCT)は、藤本昌樹博士​が開発したボトムアップ式のトラウマセラピーです。

EMDR(Eye Movement Desensitization and Reprocessing:眼球運動による脱感作と再処理法)や思考場療法®(Thought Field Therapy®:TFT)、ブレインスポッティング(Brainspotting:BSP)、ソマティック・エクスペリエンシング®(Somatic Experiencing®:SE™)、自我状態療法(Ego State Therapy)等の従来のトラウマを対象とした心理療法のエッセンス、愛着理論やポリヴェーガル理論、エネルギー心理学や東洋医学等を背景にしており、藤本昌樹博士が様々なトラウマセラピーを行う中で、重篤なトラウマを抱える方でもできるだけ負担をかけずにケアをしていけるように試行錯誤する中で見出したものです。

2016年に開発され、2018年に第1回目の公式トレーニングが行われました。その後も公式トレーニングの開催毎にBCTを行える臨床心理士や公認心理師、医師等の対人援助職が毎年増えています。


BCTの前提

BCTでは主に眼球運動や経穴(ツボ)へのタッピング等を行うことでトラウマ記憶のケアを行います。

単純に目を動かして経穴をタッピングすればよいのではなく、セラピスト-クライエントで同調する関係性を持ちながら、耐性の窓(Window of Tolerance)と呼ばれる制御できる情動の幅の中でセッションを行えるようにすることが前提となっています。

また、滴定(タイトレーション)の観点から、必ずしもトラウマが早くケアされることが望ましいとは考えず、時にゆっくりとケアを進めることが重要であること、クライエントのリソースを重視することが前提にあり、それ故にできるだけ安全かつ素早くケアが進められるように工夫されています。


BCTの手続き

BCTは、トラウマ記憶にアクセスして身体感覚に気づき、片側方向の眼球運動を使いながら、合谷等の経穴をタッピングしていくことでトラウマのケアを行います。

片側方向の眼球運動はSE™のペンデュレーションの概念に基づくもので、片側方向に目を動かすことで感じる身体感覚と精神的苦痛との間を振り子のように行き来することにより楽になっていくと考えられています。

経穴へのタッピングは、経穴への刺激が帯状回や前頭葉眼窩回等の賦活、オキシトシンやバゾプレシンの制御システムへの影響といった脳やホルモンと関係しており、心身のバランスをとる働きがあると考えられています。また、経穴をタッピングをすることでトラウマケアで重要となる過去と現在を同時に感じる「二重注意」をしやすくする働きもあると考えられています。

具体的な手続きは公式トレーニングで学ぶいくつかの方法に分かれ、状態やセッションに合わせて方法を選んでいきます。解離でパーツワークが必要な場合には、パーツワークと組み合わせて実施されます。

他にも、身体的・情緒的な安定のために呼吸法やタッチ、リソースを強めるワーク、身体感覚に気づきやすくするためのワーク等も適宜用いられます。


BCTの情報

「Body Connect Therapy」のホームページにある「BCT治療者リスト」から全国のBCT公式トレーニング修了者の情報を確認することができますので、BCTを受けたい方はご参照ください。

また、BCTを学びたい対人援助職の方は、ホームページから公式トレーニングの情報を得ることができます。2024年時点での公式トレーニングは「コアスキル」、コアスキルを修了した方を対象とする「アドバンス」の2つが行われています。


自分でできるケアとしてボディコネクトサウンドがあり、これは左右交互に音楽が流れる音の両側性刺激を使うことによって記憶のケアを行うものです。

下記の書籍でボディコネクトサウンドを聴くことができます。


「心の傷を消す音楽CDブック|マキノ出版」


参考

Body Connect Therapy https://bodyconnecttherapy.tokyo/

藤本昌樹 (2018). 心の傷を消す音楽CDブック. マキノ出版.

杉山登志郎 編 (2019). こころの科学 発達性トラウマ障害のすべて. 日本評論社.




2025年2月9日

如月心理相談室

​Since 2020.02.01

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